【行動の棚卸】~在りたい姿に対する過不足の点検~
福沢諭吉さんの『学問ノススメ』には
「賢い人でも案外、抜けたことをしてしまうものだから、日々反省をし、大事なことに対しては点検を怠ってはいけない」と言っているそうです。
これは、斉藤孝さんの「おとな『学問のすすめ』」に書かれていた一説ですが
(だいぶ要約しています。)
訳書によると、「事業の成否・損得について、時々自分自身でプラスマイナスのチェックをしてみるのである、自分自身のありようを明確にして、今後の方針を立てることは、知性と徳と仕事の棚卸なのだ。」
と言う部分があります、私はこの部分に、自分の取り組むポイントを見つけました。
1.行動の棚卸
毎日、仕事やプライベートにおいて、意識しようとしまいと、いろんな行動をしていますが、その反省や振り返りをするときに
”行動の棚卸”と言う意義を付けたら、振り返りの精度が増すのではないかと言うことです。
私自身、一日の振り返りの意味で日記をつけていますが、それはその日あったことや感じたことを記しているだけでした。
しかし、そこに”行動の棚卸”と意義づけして
自分自身の在り方に対して、その行動が足りていたのか、不足していたのかと言う視点を持つと、振り返りの視点が定まり、足りていたことは蓄積し、不足していたことは改善する源泉になるのではないかと気づいたのです。
私は、いまさら気づきましたが、これは大きな気づきです。
そして、この気づきを、ここに記せたことも大変大きなことだと思います。
私自身のこともそうですが、まだ学びの真っただ中にある子供たちに、この行動の棚卸について、さらに参考になる一説がありました。
テストの振り返りについてです。
私の家族はテストが終わり点数をつけられて返ってきたとき、その点数に一喜一憂してしまう家族です。
しかし、勉強はプロセスが大事と言われている点を上手く教えてくれているのが
”行動の棚卸”です。
テストでできなかったところを明確にできた、そこが不足している部分、丸をもらったところは足りている部分、と言う見方です。
テストの結果に対する捉え方が変わり、親子ともども前向きに、取り組む姿勢をつくれると思いませんか?
私は、早く子供たちに伝えてあげたくなりました。
斉藤孝さんの「おとな『学問のすすめ』」、この章だけでも読む価値ありの本です。
大変ありがたい本です。
是非皆さんにもお勧めいたします。